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『神からの啓示？』〜神学論争に対する考え〜

	神はモーゼに
	燃えさかる灌木越しに語りかけた
	そして
	ポール・マラーに
	火葬用の薪越しに語りかけた

	神はテスラに
	電流を通じて語りかけた
	そして
	ベン・グリオンに
	亜鉛メッキワイヤーを通じて語りかけた

	神はバッハに
	楽譜を媒体に語りかけた
	そして
	オルフェウスに
	羽軸と竪琴を授けて語りかけた

	神は異なる声で
	それぞれに語りかけた

	どの神が？
	どの声で

	嗚呼—

	その質問が
	多くの怒りを買う


ティン： ええ？人間が神について知ろうとすると必ず問題が起こる。

玲亜：   神への信頼は我々の悩みを救う唯一のものなのかもしれない。

ミン：   うーん、悩みは、我々が何を信じようとやって来るはずだと、私は見るけどね。但し、
        謙虚な信仰は災難を耐えうるものにする。

悟：    「控えめな信仰」ですって？宗教は、その定義からして傲慢じゃない？

ミン：   謙虚な信仰は 教義よりももっと深く根を下ろしている…

悟：     しばしば弱みのように思われている「人間性」とは何なのか？ 二つを混同するのは易しいことでは
         ありませんか。

玲亜：    そのとおり。人間の強さはノミの力のようだ。一般的には取るに足らないが、時には驚くほどです。


訳：吉田典子

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新田博氏の『言葉の新田：一つの文学饗宴』から
概要：宗教的信念についての詩と対話です。
キーワード：　宗教的相対主義、神学的紛争、人間の信仰、知ることの限界

作者： 新田博　[T Newfields/ 黄月武]（昭和３０年生まれ）
開始： 1994年 静岡市 ♪  完成︰ 2013年 東京
クリエイティブ・コモンズ・トリビューション・ライセンス　{{CC-BY-2.1}}

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