『福島サイボーグ日記』

~ポストヒューマンの告白~

Fukushima saibōgu nikki - T Nyuufiiruuzu Yori no E
コバルトのミルクシェイクとウランを贅沢に塗した棒を飲み干しながら、
なぜもっと原発事故が起こらなかったのか不思議に思った。
その情報はサイバー警察に黙らされたのだろうか?

「僕はマルチアクティブなミュータントだ」と、
隣のサイボーグは、声を調整しながらあっけらかんと答えた。

それから、重水素のスパイクが彼の眼球インプラントにさらに追加されると、
この奇妙な存在が変異した声で言った、「GNRの収束が達成された」。
すべてのマイクロ回路はプログラム可能だが、多くのエンジニアは嫌な奴だ。
「取引を受け入れた時点で、1000マクロクレジットが配達されます」と、
とドローンは感情を込めずに素早く言った。
「いいよ」と私は答えながら、他の調整が必要なのか考えた。
その時、突然情熱の奇妙な同位体が私を襲い、
記憶チップがカオスへと変異していった。