悟: このような不道徳と言うべきことは憎まれて当然です。
ミン: まあまあ、すべての道徳とは相対的なものではありませんか。
悟: いいえ。少なくとも人には絶対的な基準がありますが、この著者はその事実を無視しています。
ミン: 「絶対」という言葉を使うときは注意してくださいね、すべての物事にはその時々の事情があると思いますからね。
悟: それは違います。絶対感がないと我々は道徳のコンパスを失うのです。
Tamamushi Iro no Souten: T Newfields no E

玉虫色の争点

誰かが「堕落」と呼ぶものを
他の誰かは「機会」と言ふ
 
誰かが「不道徳的」だとするものを
他の誰かは「自己啓発」だと言ふ
 
誰かが「不公平」に感じたとしても
他の誰かは「公正」だと言う
 
人生に起きる問題に明確な答えなどない
全ての事柄は多くの面をもち
異なる見方では何色にも変化するのだ
 
玉虫色でないものなど
存在し得るのだろうか?
 
ニューフィールズ T (訳:神谷卓代)