『束の間の生命』 ~一時性についての考え~

蕾は
最も美しく咲いた瞬間を
散る前に知る

人も最も輝いた瞬間を
その命の灯火が消える前に知る

私の内に湧き上がる
みずみずしいエネルギーが静脈を満たす時
目の前には
無限の可能性と
新しいアイデアが広がる

花は
素晴らしい輝きを放つ瞬間があり
人にも同じような盛りがある

しかし
どんな輝きも
永遠に続くことはない
一瞬の輝かしい時を大切に
輝きはいつしか
衰えに変わるから

ニューフィールズ T
訳:吉田典子