私は、どこの海岸からも遠く離れた意識のサルガッソーに浮かんで、
藻の紐に巻かれた私は、
ゆっくりと湾岸の流れの間にあるがれきの中をさまよいます。
この揺らめく漂流物には、
目に映る以上のものが隠されています。
小さなカニが縄張りを守り、
魚が生い茂る葦に紛れ込み、
ヒドラは通りかかるものに毒針を突き立てます。
その海の塊の中で、海馬が泳ぎ、
小さなカニが縄張りを守り、魚が生い茂る葦に溶け込みながら、
この華やかな光景の奥底には、劇的な状況の変化があります。
涼しく澄んだ水面に差し込む陽光の破片の向こうに、
ヒドラが通りすがりの人に毒針を突き刺しています。
涼しく澄んだ水面に差し込む陽光の破片の向こうには、
虹色の夜行生物たちが、
餌をつまみ食いしようと待ち構えています。